世界のウイスキー飲み比べ

スコッチ、アイリッシュ、バーボン、ライ、シングルモルト、ブレンデッドなどいろんなウイスキーをご紹介しています。商品内容、価格、条件等は通販サイトで確認ください。 また、お得な 大容量ウイスキー もまとめてます。
また、2014年度後半のNHKの朝ドラ、ニッカウイスキーの創業者、竹鶴正孝とその妻リタをモデルにした「マッサン」関連の情報を集めた ページ を作ってみました。

ウイスキーの歴史

単に麦をベースにした蒸留酒ということであれば紀元前のメソポタニアや中国にも記録があるが、現在のウイスキーにつながる明確なものとしてはスコットランドの王室財務省の記録としてある1496年が最初のされてきた。しかし、最近はそれ以前のアイルランドの記録も出てきていている。さらにウイスキーという言葉が事典に記録された1755年である。ただ、このころのウイスキーはスコットランドや、アイルランドの地酒に過ぎなかった。ウイスキーが世界的に飲まれるようになったのは、1860年代から80年代にぶどうに付くフィロキセラという害虫の為にその当時一番人気のあったブランディが作れなくなったことと、癖のあるシングルモルトだけでなくグレーンウイスキーとブレンドするブレンディドウイスキーの出現によって安定した飲みやすいウイスキーが提供されたことにより一挙に広まった。

世界5大ウイスキー

日本の本では、一般的に世界5大ウイスキーとしてスコッチウイスキーアイリッシュウイスキーアメリカンウイスキーカナディアンウイスキージャパニーズウイスキーと分類されている。生産量からするとこの分類で9割を占めるらしい。

スコッチウイスキー

ウイスキー発祥の地、スコットランドのウイスキー、昔はアイリッシューウイスキーの方が売れていた時期もあるが、アイルランドの内戦や、第二次世界大戦中にアイルランドは自国民への供給を優先、イギリス政府は輸出を奨励したことによりアメリカ兵が愛飲したことなどから世界中に広まり、スコッチウィスキーがウイスキーの代名詞となった。


スコッチは6つの産地に分けて語られることが多い

スコッチウイスキーの産地

スコッチウイスキー地図

Drawn by User:Briangotts as Image:Scotch regions.png and converted to SVG by w:User:Interiot

Erskine, Kevin. The Instant Expert's Guide to Single Malt Scotch. Doceon Press, 2005.
Jackson, Michael. Complete Guide to Single Malt Scotch. Running Press, 2004.
Wilson, Neil. The Island Whiskey Trail. Glasgow: Angel's Share, 2003

ハイランド(Highland)

スコットランドの北部の地域、40以上の蒸留所があり一括りでは語れないがフルボディでピートの燻香がしっかりあるものが多く、北部に行くほどそれが強くなる。
ハイランドモルト飲み比べ

スペサイド(Speyside)

50以上の蒸留所が密集している地域、華やかで繊細、甘くまろやかなモルトが全体的な特徴。グレンフィデックやマッカランもここの銘柄。
スペイサイドモルトウイスキーの飲み比べ

ローランド(Lowland)

かつては多くの蒸留所があったが衰退して現在は10くらいの蒸留所があるのみ。軽やかで飲みやすいのが特徴。普通は2回蒸留のところを3回蒸留するのが伝統だか現在、安定的に営業されているのはオーヘントッシャンという蒸留所のみ。
シングルモルト ウイスキー オーヘントッシャン 12年 700ml

アイラ(Islay)

8つの蒸留所があるが、ピーティでスモーキー、海辺にあるため、海藻から来るヨード臭、潮気が感じられる個性的なものが多く、最近のシングルモルトのブームで注目がされている。シングルモルトではラフロイグが有名。
アイラモルトウイスキーの飲み比べ

アイランド(Island)

各島それぞれに6つの蒸留所があるが共通する個性はない。
ハイランドパーク 12年 700ml
タリスカー 10年 箱入り 700ml ピーティーペッパーオンパック

キャンベルタウン(Campbeltown)

かつてはモルトウイスキーの中心地だったが現在は3つの蒸留所のみ、ブリニー(塩味)が特徴。
スプリングバンク 10年 700ml
ミッチェルズ グレンガイル 700ml [正規品]


スコッチウイスキーの名声を定着させたのはブランド名の通ったブレンディドウイスキーだ。ジョニーウォーカーは世界で一番飲まれている。その他、日本では高級品までのラインナップが定番化しているブランドはバランタイン、シーバスリーガル、オールドパーなど。

アイリッシュウイスキー

アイルランドがウイスキー発祥の地という説もあり、19世紀後半はスコッチウイスキーよりも隆盛を誇っていた時期もある。しかし、アイルランドの内戦、第二次世界大戦中に輸出を控えたことにより、スコッチに覇権を渡すことになってしまった。特徴としては一般的に3回蒸留で乾燥時に麦芽にピートを炊き込まないのでスモーキーでなくスコッチよりも軽く飲みやすい。ミドルトンは最大の蒸留釜を持つ蒸留所でタラモアデューは昔の有名ブランドのブレンディッドウイスキー。

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーといえば、とうもろこしが主体となっているバーボン、テネシーウイスキーが定番だがモーターヘッドアイアンフィストのようにバーボンではないアメリカンウイスキーもある。

カナディアンウイスキー

ライ麦と小麦のモルトを使っていることが特徴。もともとはアメリカの禁酒法時代、アメリカへの密輸から発展したという歴史を持つ。カナデアン・クラブが代表銘柄。

ジャパニーズウイスキー

サントリーの山崎とニッカの余市は本場イギリスのコンテストでも高い評価を得ているそうだ。フロムザバレル、響、白州などを含め人気が出すぎてアマゾンでは定価以上の価格になっていることが多い


参考図書

ウイスキーの起源から生産国、地域による分類、モルティング、仕込、糖化、発酵、蒸留、貯蔵などの工程をイギリスの蒸留所の写真を使いながら説明、後半は100を超えるスコットランドの蒸留所のモルトウイスキーの特徴をそれぞれの蒸留所について1ページづづ語られている。カラーで写真も多く使われているのでウイスキーボトルの色もわかり感じがつかみやすい。
292ページの新書版で一部、カラーページも有るがぎっしりと情報が積み込まれている。ウイスキーの歴史、製造工程からスコッチの地域別蒸留所別の特徴、ウイスキーの文化、94の蒸留所の銘柄の写真と特徴、世界的酒類企業合理化の影響までシングルモルトを極めたいなら手元においておきたい一冊。
上の「シングルモルトを愉しむ」を書いた土屋守さんが書いた本、5大ウイスキーの歴史から、人気銘柄、ウイスキーに関する一通りの基本知識がまとめられている。
ウイスーだけでなく、ソーダや炭酸系の飲料を使った色々なカクテルとおつまみ、手の込んだものからオイルサーデンの缶詰まで全ページカラーで写真中心に紹介されてる。